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■□ 空気人形
 

古びたアパートで 持ち主である秀雄と暮らす空気人形
空っぽな 誰かの「代用品」

秀雄の仕事でのうっぷんに 黙って耳を傾ける空気人形
秀雄の性欲も 黙って受け止める空気人形

ある朝
そんな空気人形が 持ってはいけない「心」を持ってしまう


カラダの中身が カラッポな空気人形と
ココロの中に 空虚を抱えて生きる人々

生きることは 喜びであり 同時に悲しさでもあるのかもしれない
映画を見終えたあとも 色々と考えてしまいます


映画の中に 吉野弘の 『生命は』 という詩が登場します
この映画のストーリーを 陽の光にかざしたら
この詩が浮かび上がってくるのではないかと思われるほど
どちらにも 同じテーマが潜んでいるように感じています



『生命は』       吉野弘


生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「空気人形」 
 是枝裕和監督作品

4月16日(金)まで
あたご劇場 にて上映中
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